日常的なお手入れ方法

アンティーク家具の日常的なお手入れ方法は、使った後に硬く絞った布巾で拭き表面を綺麗に保つことです。清潔に保ちたいからと、アルコールなどで拭くのは禁物です。アンティーク家具は自然塗料が使われているため、アルコールで拭くと塗膜が剥がれる恐れがあります。また、冷たい飲み物や熱い飲み物が入ったコップを直接家具の上に置くと輪ジミができることもあるので、ランチマットやコースターの上に置くようにしましょう。乾燥すると色あせや木材が反る原因になるため、直射日光の当たらない場所に置くのも長持ちさせることに繋がります。

2ヶ月~3ヶ月に1回の特別なお手入れ

アンティーク家具は2ヶ月~3ヶ月に1回の頻度でワックスがけを行うと、美しいツヤを保つことができます。また、ワックスを塗ることで木材の乾燥を防げるほか、水や熱から保護することも可能です。ワックスがけの方法は、まずは乾拭きをして埃を取り、乾いた布にワックスをつけて家具の表面に塗ります。最後に綺麗な布で乾拭きしたら完了です。定期的にワックスを塗ることで、輪ジミができにくくなっていきます。

キズがついた時のお手入れ方法

キズがついた時は、水性ペンを使って補修することができます。アンティーク家具とよく似た色の水性ペンを用意し、キズで塗料が剥げた部分に塗るだけです。最初から濃い色を塗るのではなく家具よりワントーン明るい色から塗り始め、指でこすると上手になじませることができます。水性ペンで補修した後は、ワックスで仕上げをすると良いでしょう。ただし、油性ペンはニスが溶けてしまうため、補修に使うことはできません。

近年、アンティーク家具の人気が高まっています。その魅力は、職人が一点一点手作りしているために同じものがないことです。また、経年によって生まれる風合いが美しいのも人気の理由です。